ゼノリボーンのデスデリバラーが素晴らしい件

この記事は、メタルマックスゼノリボーンの公式の #リボーンを語る会 向けに書いた記事です。

 実は個人的にあまり開発側に自分の意見や要望を挙げたり、それを反映させてもらいたいといった気持がゼロだったりします。主に「開発側が好き勝手に作ってこれがメタルマックスですって出してきたものを遊びたい」「こんなの書いている時間があったら新作(ゼノリボーン)をまだまだ遊びたい」という思いをMMに対して持っているためです。

が、ここまで公にやるのは珍しいし、せっかくなのでいくつか書いてみようかなと思った1つ目になります。

今回書くことは最初の賞金首であるデスデリバラーが素晴らしい件となります。長いのでざっくりまとめると

  • デスデリバラーはゼノリボーンで追加されたギミックを紹介し体験させる賞金首として、とても素晴らしい出来である。
  • しかし大半の人には気付かれていないという残念な側面がある。
  • 気付かせる為のヒントを入れて欲しいというだけの要望でも色々考えなくちゃならないことがあって大変。

といった内容になります。

ゼノリボーンでリボーンされたデスデリバラー

 デスデリバラーはゼノ、ゼノリボーンで最初に遭遇する賞金首という点では共通ですが、ゼノリボーンではかなり変更が加えられています。

まず、遭遇位置が元のトヨミの井戸より少し先になり、細い橋の上で登場します。ここでポMより今倒すのは難しいので退却あるいは橋を無理やり突っ切れとアドバイスが得られます。つまりは強敵と戦うのではなく逃走して先に進んで強くなってから戦うという方法があるというチュートリアルとなっているわけです。

実際進んだすぐ先にトラベルポイントがあり、以降は安全に先に進めるようになりますし、仲間であるヨッキィと2台目の戦車のバギーが手に入るためのクエストアイテムの昔のお酒の3本目が手に入るようになり、戦車2台構成で戦えるようになります。

また、デスデリバラーは初回の遭遇以降は、一定周期で空を飛んで移動をしているという仕様が加えられており、最初に遭遇する橋の上と隠しエリアである補給基地を周回するような動きとなっています。そして橋の上周辺では高度を持ち対空性能のある武器でないと攻撃を与えることが難しいが、移動先の補給基地では高度が下がるため対空性能武器が不要となりデスデリバラー自体の攻撃も強力なミサイル攻撃などが行えなくなるといった状態の変更なども加えられています。

これはゼノリボーンで更に活用されるようになった時間経過によるモンスターの行動・状態の変更の最たるもので、デスデリバラーの場合、夜に出撃でトヨミの井戸にトラベルした場合には必ず補給基地にいるため、そこから橋に向かえばデスデリバラーに遭遇せず安全に進むことが出来、逆に補給基地に向かえば橋の上よりも有利に戦うことが出来る、という攻略に活かせるギミックとなっています。

さらに、補給基地は隠しエリアとなっており、瓦礫に塞がれ攻撃力700以上の武器で壊さないと先に進めないようになっています。ここまでの瓦礫は既に持っている武器でほとんど破壊可能でしたが、攻撃力700の武器はここまででは拾えませんし、購入するにもかなりの金額が必要になります。ここで必要となってくるのが改造または武器の製造となっています。いずれも購入よりは安価で行え、都合の良いことにトヨミの井戸近くで手に入るATミサイル(攻撃力500程度)を一回改造すると攻撃力が700を超え、瓦礫を破壊することが出来ます。さらにATミサイルは改造することにより3回攻撃にアップグレードされ、デスデリバラー戦にも役立つというわけです。

この瓦礫により、瓦礫の先には有利に進められる場所が隠されているということ、武器を改造する事により飛躍的な攻撃力強化が見込めるということをプレイヤーは学ぶことが出来るわけです。実際にこの後も瓦礫を壊すことにより安全に進める道などもあったりしますし、武器を改造することを知っているだけで攻略の難易度が大きく低下します。

ここまで書いてきたように、ゼノリボーンのデスデリバラーは、強敵をスルーして先に進む、時間経過によるモンスターの変化、破壊できる瓦礫、武器の改造、といったゼノリボーンで変化したポイントで知っておくべき情報の宝庫で、複数のギミックを序盤に紹介し体験させる目的において、その巧みさはSFCメタルマックス2のグラップルタワー(個人的MM史上最高のダンジョン)に匹敵するものと思っています。

誰もギミックに気付いていないのである!

ここまでデスデリバラーの素晴らしさを書いてきましたが、実際にプレイした人の大半のデスデリバラーに対する感想は「最初に出てきてボコボコにされて、後から行っても対空武器ないから倒せない。あとでゴリ押しして倒した。」とかそんな感じだと思います。

補給基地?なにそれ?

そう、誰もギミックに気付いていないのである!

デスデリバラーが移動していることすら気付いていない人は多く、ましてや補給基地で遭遇できるということに自力で気付いた人はかなり少ないと思われます。補給基地で戦えば戦車2台でも十分くらいの難易度まで下がるというのに。

しかし、これは仕方ないでしょう。賞金首の情報が書かれたWANTED情報の所にも補給基地などの情報はなく、補給基地前の瓦礫は手持ち武器では壊せないことから「今は行けない所なんだな、後回しにしよう」と思われたでしょうし、そもそも補給基地前には序盤にしては少し強めの敵が居座っているのでなおさらです。

あまりの気付かせる要素の無さに、攻略情報をTwitterに投げたくらいです。

 気付いてもらうにはどうしたら良いか

ゼノリボーンの全体的な作りとしてあまり強制させない方針なのは明確ですので、完全にチュートリアル化して次は何してください、次はあれしてくださいというのはNGでしょう。

おそらくデスデリバラーが補給基地の方に向かっており、そこであれば楽に戦えそうだ、といった情報さえプレイヤーに渡せれば、補給基地の方に向かう → 瓦礫がある → 瓦礫を壊す武器を用意する → デスデリバラーを撃破する、といった形で上手く転がっていきそうです。プレイヤーも「ああ、なるほど。やたら強いと思ったけどこっちで倒すのが正解なのね」と納得感を得られそうです。

最悪気付かない人がいても橋の上でゴリ押しでも行けるというのはMMらしくて良いでしょう。

ただ、瓦礫を壊す武器を用意するというのがハードルになりそうですが、ミニクエストでこの瓦礫を壊すというものを用意して、クエストクリア自体はどんな方法でも瓦礫を壊せればいいが、ヒントの中に例えばATミサイルを改造するといった具体的な内容を書いてしまっても良い気がします。なんか強制されてるみたいで嫌ですかね?ダサい?ATミサイルじゃないといけないと勘違いして買い直したとか出てきそう?うーむ。

さて問題の補給基地の情報の与え方ですが、WANTED情報の所に書いておけばいいですね。ハイ終了。とはいかず、デスデリバラーは初遭遇時は必ず橋の上になります。それまでは補給基地にはいません。これは初賞金首遭遇時のセリフなどの関係で補給基地にいるから橋の上におらず、一度も合わずに進めてしまわないようになっているものかと思います。

急にWANTED情報に追加されただけでは気付かないでしょうから、遭遇後に何らかのミニイベントがあると良さそうです。また、遭遇後と言いましたが、遭遇後に逃げ切った、全滅してアイアンベースに戻された、初見で撃破出来たという大きく3パターンあるので、撃破した場合は追加情報はない、遭遇後逃げ切った先でもアイアンベースでもミニイベントが発生しないといけないという形になりそうです。

であれば、デスデリバラーと一回遭遇した後に、たとえばポMがデスデリバラーの追加情報を手に入れたとか言って教えてくれれば良さそうです。後から見返せる所に表示しておくために、ポMが手に入れた追加情報をWANTED情報に追記しておきますね、とか言ってくれたら最高ですね。実際に遭遇しポMがいたから追加情報を手に入れられたというのは自然な流れですし、ポMの有能さもアピールできて良い感じです。

あれ?でもということはポMの声優さんに追加で音声を収録してもらわないといけないですよね。これだけのセリフのためにスケジュール抑えて、スタジオ抑えて、関係者も…中々お金がかかりそうです。なくても良い?そういう人もいるかも知れませんが、一箇所だけ急に喋らないととおかしいと思う人も出てくるでしょうし難しいですね。

また、WANTED情報に追加とあっさり書きましたが、最初に書かれている情報もあるので、追加すると2ページになったりするかもしれません。そうすると2ページ表示する機能とページ送りするUIなども必要になりそうですね。

たった1匹の賞金首のギミックを気付かせる為のヒントを出すためだけにしてはコストがかかりすぎな気がしますね…。

まとめ

先にも書きました通り

  • デスデリバラーはゼノリボーンで追加されたギミックを紹介し体験させる賞金首として、とても素晴らしい出来である。
  • しかし大半の人には気付かれていないという残念な側面がある。
  • 気付かせる為のヒントを入れて欲しいというだけの要望でも色々考えなくちゃならないことがあって大変。

という話でした。

色々書きましたが、私のような全体も把握できていない素人が改善案など考えても他への影響などが考慮できていないアイディアしか出てこないので、ダメな部分と良かったので継続してほしい部分だけきちんと伝えるべきで、その先は開発側が全体を見て適切な改善案を考えるべきだという持論を再確認する結果となりました。

ですが、締切まであと少しあるので、あと1つ2つくらいは書いてみようかなと思っています。